山崎育三郎を「歌がうまいアリナミンCMの人」ということしか知らない人間がエリザベートを観劇しました。

山崎育三郎を「歌がうまいアリナミンCMの人」ということしか知らない人間がエリザベートを観劇しました。

貴重なチケット無駄にしちゃわない!?

歌がうまいアリナミンCMの山崎育三郎

最初は山崎育三郎という存在を知らなくて、友達に「歌がべらぼうにうまいミュージカル俳優だよ」と教えていただくも、このアリナミンCMの人と結びついていなかった。

ほんとにあんた……よくそれで観に行ったね!?

観劇のきっかけ

まわりがエリザベートに色めき立ってるけど、まあわたしは関係ないかな~……いやささたかさんがレボライ来れなかったていうデカすぎる関係はあるけど……

あとテニミュOBがめっちゃ出てる。けど推しがいるというわけではないし、なによりチケット全然取れないらしいし、ほんと今さら関係ないか……。

2022年10月27日、夜――

学生時代に一緒に宝塚を観に行ってた友達が泊りに来た夜。一緒に行く刀ステの算段を立てていたついでに話題に出た、東宝『エリザベート』。

らんぜ
らんぜ

でもエリザベート見るなら宝塚かな~

舐めてる……!!!
観に行くつもり”0″……! 初エリザベートは宝塚に委ねたい……!!

そうして翌日28日の退勤電車内でふとエリザベートの存在を思い出し、まず公演を調べてみる。
えっ愛希れいかちゃん!? NOBUNAGAで帰蝶をやってた! ――そう!らんぜはトップスターたちの名前ならなんとか憶えられてた、超絶にわかライト宝塚勢!

ビジュめっちゃいい、ちょっと見たい……。てか舞台とかミュージカルって基本一期一会で次はないものだし。気になるなら行ったほうがいいじゃん。

と、圧倒的速度で手のひらを返しオケピで「エリザベート」を検索……交換または定価がヒット……

😦

メインは交換だから難しいと思うけど、まあ。まあ、声かけるのはタダだし……

おけぴさん
おけぴさん

交換むずかしそうなのでお譲りします!

来ちゃった……♡

人生で初めて帝劇に行きました。

開演30分前にチケットを譲ってもらったんですけど、いつもだったらその時間には席についてるようにしていて、初めての会場なのもあってわざわざ友達に「30分前に日比谷シャンテでチケットもらうんだけど公演間に合う?」ってLINEした。

間に合わなかったらその時間を指定してこないよ。

極上なデート

お松、見ているか。お前がレボライ日替りで見せた世界。
お松、これなんだな。お前がつかんだチケット。
お松と分かち合えた気分だぞ。

動機の8割がたこれかもしれない。

出演者

10月29日(土) 13:00公演

エリザベート:愛希 れいか
トート:山崎 育三郎
フランツ・ヨーゼフ:田代 万里生
ルドルフ:甲斐 翔真
ゾフィー:剣 幸
ルイジ・ルキーニ:上山 竜治
少年ルドルフ:三木 治人

甲斐翔真くん!? パラドきゅん!?

ほんとになにも知らなさすぎる。帝劇で一番エリザベートを知らない人の自信があった。

感想

これ書いてる次の日というか今日(11月12日)、古川トートのエリザベートを観に行くことが決まりまして急いでキーボードをカタカタやっていますのでおそらく抜けがありまーす!

エリザベート

愛希れいかちゃんて、美の神。ドレスがすごい似合ってた。かわいい~~~T_T

嫁入りしたての弱い女から、自分の武器を見つけ身に着け皇后としての強さを手に入れた生まれ変わりの表現が脱帽。

特にトートとのダンスにそれが出ていた気がする。

少女のときはまるで糸で操られているような振りだけど、皇后になったときの「私が躍る時」ではそんな振りは一切なく、その対比がよかった。

そして、最後の「愛のテーマ」でまた少女時代に戻ったような表情になるのが……。すべて終わったんだなって思った。

トート

このトート……いちいちエロすぎる!!!(ガキ大将)
湿度が高い。歌い方とか声もまとわりつく感じがする。

たぶん「最後のダンス」の一番最後の「最後のダンスは俺のもの」って歌うときにエリザベートに膝をつくのが、愛って結局惚れた者が奴隷❣思考のわたしにはぶっ刺さりました。

だんだん後半になってくると、エリザベートのストーカーみたいになってて人生楽しそうでよかった。死だけど。

フランツに手紙を書いてるシシィのあの椅子の裏で、でかい男の人が縮こまって出番を待ってるのかと思うとかわいらしいですね。

物影から出てくるときは絶対に腕からぬるりぬるりと出てきて笑顔になる。ぬるりの動きがうまい(?)

ルドルフの棺の影から出てくるとき、最初に手だけ見てて「スタッフさんか誰かが見えちゃってるな」とか思ってたんですけど、動きで一瞬でトートってわかって面白かった。

たぶんオーストリー=ハンガリー帝国のシーンで、円形のステージに腰かけてて回転されてるステージに座ったまま出てきた時も面白かった。足を組んで鞭を持ってた気がする。鞭!?
フィクションにおいてはマゾ属性も実績解除してるから、顔のいい長髪の男が突然鞭をふるって響き渡るパシーン!に興奮しちゃったね。

トートダンサー

えっ、トートダンサーを個別で書くの!?と、お思いのあなた。理由を説明しましょう。

わたしは長髪の男性キャラクターが大好きなので、もうエリザベートのトート様とダンサーは誰を見ても眼福なワケ。

特にダンサーが集まるとほんと……どこ見ても長髪の無表情気味の男がいて「いいんですか!?😍」って一生目をハートにして見てた。し、どっかでトート誰かの歌の時に。ダンサーたちが出てきちゃってて歌そっちのけでダンサー見てた。(テニミュの試合そっちのけベンチワーク固定オタク)

だって黒いぴちっとした服でしかも腹筋が透けて見えるってないこれ!?

誰見てもほんと幸福だった。ビジュが好みすぎるわたしの勝ち。生写真出しませんか?

覚え書き

記憶が上書きされる前に初見のエリザベートの感想と育三郎トートについてを書ききってしまいたいので箇条書きで失礼!

機会があればもうちょっとなんとかします。

  • 古川トートが見れないならせめて生写真だけでも買って帰ろうと思ってたのに、生写真のたぐいが一切売ってなくて泣いた。なんで!? 売ればいいじゃん、出し惜しみはなしだぜ!
  • パンフレットで、テニミュOBの紹介のところにちゃんと「ミュージカルテニスの王子様」の文字が載ってて、帝劇はテニミュを認知してるんだ!って嬉しくなった。そりゃしているのだがそうやって載せてくれてるのがすごく誇らしかった。OBにも帝劇にもスペシャルサンクス……
  • 開演したときに最善あたりで光がちらちら動いてるもんだから思わず「この帝劇でペンライトを振ってる!?」ってびっくりしたんだけど、指揮者の手の甲に当たった光が反射しているだけだった
  • ルキーニがM1で「グラツィエ!」「アモーレ!」って言いだして、エリザベートは東欧ベースでドイツ語圏の話なはずなのになんでイタリア語?になった。”ルイジ・ルキーニ”だからだよ。(あまりにもイタリア人として完璧な名前)
  • トート様の初登場が天井から吊るされて羽飾り付けて降りてくるのはやばすぎた。しかm想像していたよりはるかに歌がうまいし。羽根光るし。
    凰稀かなめのオスカル?(一生擦るじゃん)
  • 「パパみたいに」でゼロズレのシシィからのバン!をいただきました。きゃーっ♡バン!てして♡
  • シシィが嫁入りしたときにルキーニが鳥を飛ばしたら、おそらく客席に落としちゃったっぽくて「あぁ!? あ~~ごめんね😝」って言ってた。かわいかった。
  • 私だけにの音とテンポの繰り返しが「赤いスイートピー」に似てる
  • 日本人のわたしは「トートって名前かっこE~!」だけど、ドイツ語圏の人たちからしたら「死さん」なのかなっていう話をフォロワーがしてておもしろかった
  • 最後にトートとキスしたシシィがステージ中央で棺に入れられた表現をする台座?が起き上がってくるんだけど、それが3rd関立の入院幸村くんを思い出してアッ……!になった。あれもじわじわくる。

まとめ

公演時間が3時間と知ったときは、テニミュ2nd全国立海かと思いました。テニモンなので3時間公演を出されると初手でこのリアクションをします。

シシィは今の時代のものさしで見ると、女性という性別と役割に囚われず自分の尊厳と自由を目指した当たり前の価値観の持ち主だったけど、中世の時代であの考えと振る舞いをするっていうのはかなり先鋭的で革新的すぎる。それ故に自分をはじめ、まわりも苦しい不幸な歩みになったんだな~となりました。

普通すぎる感想ですが。

いやでもまあ、エリザベートも悪いよね。

劇場ではすっごい感動して、うう……エリザベート😭にはなるけどさあ……子ども取り返したならちゃんと自分で面倒見なさいよ! 嫁姑戦争に勝って満足するんじゃないよ。
ルドルフもねこちゃんを殺すな! ねこちゃんをはじめ無力な動物が殺される事実を示唆されるのが苦手な人もいるのでちゃんとキャプションに書いておいてください!

※ねこちゃんが殺されたことが示唆されます。

ゾフィーもフランツもちゃんと人の話を聞いて譲歩するべきよ。

でも一番言いたいのはエリザベートだよ。
「高貴さは血筋にあらず、心にあり」って知ってるかい?(You know) 自分の自由を主張するなら王族としての責務をある程度まっとうするべきでしょ!? 自分の意志だけを主張するのよくないよ。

ゾフィー横暴すぎるけど、全体的にゾフィーに肩入れする感情になりました。


人生で初めてスタオベしたんですけど、こういう感じなんだ……って感じでした。
まわりが続々と立ちだすものだから立たねばと思った。

眼鏡かけて双眼鏡覗いてるから観劇中は膝の上がごちゃごちゃしているタイプなので、立ったり座ったりが激しいと慌てる。

あと拍手がすごい長かった。結婚式のバイトで新郎新婦の入退場で拍手をやっていたころを思い出した。お客様より大きくきれいな拍手の音をずっと出さないといけなくて、なおかつ肘の角度は90度。

割れんばかりの拍手をしたくなるほど、持って帰れるものが多い作品で大満足でした。

テニミュしかほぼ見ないのであれなんだけど、公演が終わったあとに持って帰れるものが多いので、わたしは舞台よりもミュージカルが好き。
歌と一緒にストーリーをはじめ、自分がその演技を見てなにを想っただとかをストレートよりも記憶できる。あと純粋に歌が好き。

内容が内容なのでさすがに画像で出力しました。

着地点が結局これ!

いやでもわかる。絶対いい。
オペラ座の怪人をああいうふうにできた美蕾先生ならエリザベートも最高の成人向け乙女ゲームにできるよ! あんたならやれる! JUST DO IT❗❗❗

書いたひと

らんぜ

跡部王国在住。
「人生100年 テニスの王子様200年」をモットーにファン活動中。許斐先生、そして王子様たちを応援しております。

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